にっぽんの旅 東海 岐阜 羽島

[旅の日記]

岐阜羽島 

 用事があって、岐阜羽島に来ています。
JR新幹線は岐阜羽島駅、同じホームが並ぶ名鉄は新羽島駅です。

 夜に到着し、食事のできるところを探します。
ところが駅前はガランとしており、食べるところが見当たりません。
どうやら市役所方面が栄えているようなのですが、線路がぐるっ迂回している名鉄と言えども2駅の距離があるところです。
そこまで行けば、この辺りの名産の蓮根の料理を出してくれる店があるようなのですが、ちょっと遠くて考えてしまいます。
おまけに春とはいえ寒の戻りの今晩は、歩き回るのに辛いものがあります。

 そんな中で見つけたのが「空天丼」なる店です。
某旅番組でブラッと入っていく場面を覚えていたのです。
中に入ると、通常通り天丼の種類をメニューから選びます。
その次にご飯の種類を菜っ葉ご飯か胡麻掛けご飯かを選べます。
さらには味付けを塩味か醤油味かを選びます。
どうやら「空天丼」の「空」の意味はタレを掛けないことからきているらしく、そうと知ればタレのないこの店本来の食べ方で頂くことにします。
上天丼と並天丼があるのですが、「上にしなくても並みで十分な量があるよ」と商売毛のない店のおばちゃんに勧められ、並盛を注文します。

 待つこと数分、丼が出てきます。
肝心の味の方ですが、さすがに塩で食べるだけあって食材の旨みが直に味わえます。
最初は戸惑ったたれなしの丼ですが、結構いけるものです。
ご飯の炊き加減も良い具合で、美味しく頂けたのでした。

 さてホテルは新幹線の岐阜羽島駅を、上から見下ろすことのできる場所にあります。
おまけに部屋は最上階で、眺めは抜群です。
もし撮り鉄ならば、泣いて喜ぶような場所だったのです。
電車の音が気になる人には向いていないでしょうが、そんなものなど気にもならない私はぐっすりと眠れたのでした。

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