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[旅の日記]

トヨタ博物館とジブリパーク 

 今回は名古屋の地下鉄で、東山線沿線を訪れます。
とはいえ、どちらも1日仕事なので、2日間かけて2ヶ所を回っていきます。

 名古屋へは近鉄特急の「ひのとり」を利用します。
今回は大阪からの移動だったのですが、席の間隔が広くふわっとした座席は、長旅を感じさせません。
新幹線より時間はかかりますが、生駒山を越えると古都奈良に入り、三重にでは緑豊かな山の中、その後は海沿いの工業地帯と、車窓の眺めるだけでも飽きることはありません。
名古屋に着いた時には昼前になっていました。
名古屋と言えばエビフライ、ひつまぶし、味噌カツ、味噌煮込みうどん。
ところが昼時とあって、どの店も列ができています。
エビフライに少し似ているエビの天ぷらを昼食にすることにします。

 腹は満たされ、本日訪れるのは「トヨタ博物館」です。
東山線の終点の藤が丘駅からリニモに乗り換え、芸大通り駅まで進みます。
愛知万博の開催に合わせて開通した路線で、磁気浮上式鉄道なのです。
高架を走るタイヤを履いた乗り物で、電車特有のガタンゴトンといった音や揺れはありません。

 芸大通り駅を降りると、「トヨタ博物館」の建物を見ることができます。
通りにはTの文字の形をした赤い看板があり、すぐに場所を識別することができます。
トヨタ自動車といえば、誰もが知る世界的な企業です。
豊田佐吉が創業した豊田自動織機製作所で、1933年にその中に作られた自動車部がトヨタ自動車の起源です。
1935年のG1型トラック、1936年には国産初の量産乗用車となるAA型乗用車と、ヒット商品を立て続けに世に出してきました。
館内には歴代のトヨタ車が並んでいるだけでなく、各社のクラシックカーが勢ぞろいしています。
展示している実機をひとつひとつ確認をしながら、そして自分の思い出を蘇らせながら進んでいきます。
それに合わせて1枚ずつ写真を撮るものですから、本日の旅行記は多大な写真で埋まりそうです。
仕方がないので、ここでは主だったものだけを掲載します。
とくとご覧あれ。

     
     
博物館を後に名古屋市内のホテルに戻り、最初の日は過ぎて行ったのでした。

 翌日はリニモでさらに先に進みます。
この日の行先は「ジブリパーク」です。
愛・地球博記念公園駅を降りると、その前には「ジブリパーク」のゲートがあります。

 それではエレベーターに乗り、スタジオジブリの世界へ向かいます。
エレベータは「天空の城ラピュタ」や「ハウルの動く城」に代表される空想科学的な世界観をもとにしたエレベーター塔として造られています。
ワクワクしながら下りのエレベーターに乗ってみます。

 エレベーターを降りたところが、まさにスタジオジブリへの入り口です。
植木を巧みに剪定して作られた「もりそう」と「キッコロ」が出迎えてくれます。
愛・地球博のキャラクタで、この場所はその跡地を利用した施設です。
ここから先は「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」「もののけの里」「魔女の谷」の5つのエリアが広がっています。
それそれに入場料がかかるところなど、スタジオジブリも商売人です。
今回は「ジブリの大倉庫」を中心に見て回ります。

 中に足を踏み入れると、まず見えてくるのが中央階段です。
1階と2階を結ぶ階段で、色鮮やかなタイル装飾が施されています。
ちょうどバルセロナのグエル公園の階段を思い出します。
タイルをよく見ると、所々にキャラクターの姿が見え隠れします。
隅の目立たないところに「まっくろくろすけ」が隠れていたりします。
これを探すだけでも面白く、時間が過ぎてしまいます。
天井には「空飛ぶ巨大な船」がプロペラを回しながらゆっくりと飛んでいます。

 階段を上がるとネコバスルームがあります。
これは「となりのトトロ」の世界を表現した遊び場です。
ネコバスに入り、アニメの世界で実際にネコバスに乗ったような写真を撮ることもできます。

 南街はジブリの世界に入り込める商店街です。
昭和を思い出し懐かしい気分になる商店街では、「熱風書店」や「大空模型」、そして駄菓子屋の「猫かぶり姫」などが軒を並べています。
そしてここでは、実際に商品を購入することもできるのです。

 「天空の城ラピュタ」の「ロボット兵」もいます。
3.5mの体長が正確に再現されています。
「ロボット兵」の前には、いっしょに写真を撮ろうと長蛇の列ができています。
皆がジブリの世界に酔って、あたかも自分が主人公だと良い意味での勘違いをしているようです。

 また映像展示室オリヲン座では、「三鷹の森ジブリ美術館」だけで上映されているジブリの短編アニメーションを見ることができます。
ここでは10作品が順に上映されています。

 今回は「どんどこ森」には行きませんでした。
次回はぜひ「サツキとメイの家」にも行ってみたいものです。

     
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