にっぽんの旅 信越 長野 湯田中

[旅の日記]

湯田中温泉 

 本日は湯田中へ来ています。
長野から1時間ほど、長野電鉄に乗って移動します。
途中の木々に赤いものが確認されます。
この時期の長野と言えば、りんごかぶどう。
そう言えば、実を紙でくるんだものも見えますが、こちらはぶどうでしょう。
りんごの木々の真ん中を、電車は走ります。

到着した湯田中駅は、長野電鉄長野線の終点の駅です。
電車が付いたホームの反対側には、もうひとつ駅舎があります。
1927年の平穏線の駅として開業しました。
1937年には国鉄が乗り入れ、駅も賑わいを見せていました。
長野オリンピックのときには、湯田中から志賀高原へと駅名の変更が伝えられました。
一旦は発表があったものの、地元の猛反発を合って白紙撤回になった経緯があります。
旧駅舎は「楓の館」として開放され、温泉を併設しています。
また駅前にも無料の足湯があり、疲れを癒すことができます。

 さて駅を降りると、そこには「湯田中温泉」のゲートがあり、温泉街にやってきたことが実感として伝わってきます。
それではここから楓の道を歩いていきましょう 。
道路に楓の絵が描かれているので、解りやすいです。
湯田中温泉は小林一茶が愛したとされる温泉で、10件余りのホテルや旅館があります。
そして、9件の共同浴場があります。

 最初に出会うのが「白樺の湯」です。
小さな温泉です。
そしてその先にあるのが「滝の湯」です。
「滝の湯」の前には、「湯宮神社」があります。
もともとの「諏訪社」が、1892年に改称して「湯宮神社」になりました。
裏山にある「動き岩」は、動くとご利益があると云われています。

       

 次に姿を見せるのが「錦の湯」です。
寺社を思わせるような造りで、趣があります。
そしてその先にあるのが、「大湯」です。
地元住民と宿泊客にはすべての外湯への入浴が許されていますが、日帰り客に開放されているのはここだけなのです。
他の温泉はせいぜい3〜4人が入ればいっぱいですが、ここ「大湯」だけは別です。
温度の異なる2種類の浴槽があり、好みに応じて入り分けることができます。
1筋違いで、「千代の湯」もあります。

 それではここで「角間川」の方へ、坂を下りていきます。
そこには白い湯気を黙々と上げている湯田中温泉の源泉があるのです。
僧智由によって発見された湯田中温泉は、養遐齢と呼ばれていました。
これは長寿長命の湯であることを意味します。
湯田中は、そんなありがたい湯なのです。
なるほどとうなずきながら、再び駅の方へ進路を変えます。

 ゆっくり歩いていたものですから、すっかり陽も暮れてしまいました。
駅には灯りがともっています。
この時間に着く長野からの特急が、ちょうど到着しました。
夕食を取ることにします。

 食後は、再び外湯めぐりです。
「三社神社」の先に、「鶴の湯」があります。
そしてその先には「亀の湯」が。
なんと縁起の良いことでしょうか。
しますこの時間になるとさずがに人影はまばらで、町は静まり前っています。
どうやらおとなしく寝るようにと諭されているようなので、外湯めぐりもここでおひらきにしましょう。
しかし、風呂に入るということが体力を要することを肌で感じた湯田中だったのでした。

 
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