にっぽんの旅 四国 徳島 鳴門

[旅の日記]

鳴門の渦潮 

 ぶらりドライブ。
今回は久々に、車による移動です。

 大阪を出て、最初の行先は明石大橋です。
祭日を加えて3連休の日曜日、それも高速道路1000円均一料金とあって、高速道とは渋滞で動きません。
朝から出て明石大橋を渡りきった時には、昼食の時刻になっていました。
淡路島の入り口である淡路サービスエリアからは、今来た垂水の舞子の浦を見ることができます。
魚やタコを使った竹輪、そして玉葱を使ったオニオンスープなど、淡路島名産のお土産が売られています。
未だ帰りではないのでお土産ではないものの、今腹を満たすために自分用に買い込むのです。

 神戸淡路鳴門自動車道は、淡路島を南北に縦断して、徳島県の鳴門に抜けています。
今回は、鳴門海峡の渦潮を見るために、四国に少しタッチする形で鳴門北インターまでやってきました。
渦潮を見るためには、鳴門公園の「渦の道」まで向かいます。
渦の道とは、鳴門大橋の車道の下に並んで走る遊歩道のことです。
両側に雄大な鳴門海峡を見下ろすことができ、途中に設けられたガラス張りの床からは、海面45mの位置から海面の様子を真下に見ることがでます。
ガラスが割れる心配はないに等しいのでしょうが、品質管理に携わっているものとしては、ガラスが割れる可能性は確率的には極めて低いものの不良品は必ずあるという考えです。
ついに、ガラスの上を歩くといった芸当はできませんでした。
肝心の渦潮ですが、満潮まではあと1時間ほどあったものですから、思い抱いていたような渦は巻いていませんでした。
しかし渦の子とでもいうか、よく見れば巻いているようにも見えるものが所々にありました。

 その後淡路島に戻り、その晩は淡路島のホテルで1泊したのでした。
温泉の湯は、ぬめっとした独特なもの。
水のサラサラ感がなく、とても温まったように思えます。
そして夕食は、これでもかと言わんばかりの鯛づくしです。
お造りに始まり、酢のもの、塩焼き、煮物、吸い物と、何から何まで鯛だらけです。
それもどれも美味しいものばかり。
飲めや騒げやで、ぐっすり眠れたのでした。

 さて翌日は、前の日に訪れた四国の入り口まで再び進出し、大塚国際美術館を訪れます。
大塚製薬が巨額を投じて作った施設で、各国の美術品のレプリカを展示しています。
ただし単なるコピー品ではなく、原物の絵画を寸分違わず陶器に焼き付け、陶器の板を額に入れて飾っています。
月日が経っても色褪せることもなく、また何回も作り直しが効くのです。
そして一番の利点は、我々鑑賞する側が実際に絵画に触ることができることです。
陶器の絵画の表面も、現物と同じ触感で複製されていますので、作品を眼だけでなく指の感覚としても感じ取ることができるのです。
システィーナ礼拝堂の天井画、レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザ、ミレーの落ち穂拾いなど、あらゆる時代の世界中の名画に見て触れることができます。
海外の美術館に較べて日本のは小1時間で回れてしまうんじゃないかという、今までの常識を覆すようなところでした。

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