にっぽんの旅 九州 沖縄 沖縄本島

[旅の日記]

沖縄本島巡り 

 今回は沖縄の旅です。
 飛行機で那覇空港に着いたのは夕方。
今日は観光して廻る時間もないので、空港からはモノレール「ゆいレール」に乗って国際通りに程近いホテルに直行しました。
といってもそのままこの日が終わるのはもったいないということで、近くの旧宗元寺石門を訪れました。
バス通りに面している公園で、通りとは石門でたった一枚で隔てているだけなのですが、中に入ると驚くほど静かな公園でした。
その日は国際通りのステーキハウスで、ビール片手にステーキをほおぶったのでした。

 次の日は朝からレンタカーを借りて、南国沖縄をゆっくり見て廻ることにします。
まず最初に訪れたのは、琉球王朝の象徴である首里城です。
15世紀から450年もの間栄えていただけあって、日本でありながら中国の影響を受けている独特の文化を持っています。
もちろん建物も和風でありながら華やかさがあり、本土とはどことなく違った造りをしています。
2000円札の絵柄にもなっている守礼門をくぐり、石段を上り詰めたところに正殿があります。
赤を基調としたして金箔で飾られる色使いは、実に鮮やかなものです。
正殿の両脇に構える北殿、南殿は琉球王朝時代の貴重な資料が展示されています。

 首里城を出て少し歩いたところに王族が眠る陵墓があります。
玉陵と書いてタマウドゥンと読みます。
重厚な石造りの墓は、自然の崖を利用して造られたものです。

 街中から脱出して次に訪れたのは、首里からは北東に位置する中城村です。
ここに古琉球時代に築かれた中城城跡があります。
海を見渡すことのできる丘の上には、芝を敷き詰めた広場である馬場があります。
その奥に順に三の郭、二の郭、一の郭があります。
沖縄戦で消失した今となっては、石段のみが残るだけです。

 沖縄の文化に触れた後は、南国の自然を親しみに行くことにします。
ビオラの丘という植物園があります。
芝を敷き詰めた公園では、ゆっくりとくつろぐことができます。
ここには人工ですが池があり、その周りに蘭を中心とした木々が生息しており、ガイドつきの船で30分ほどの自然探索ができるようになっています。

 さてやはり沖縄に来たからには、クリスタルブルーに輝くビーチに行かなければなりません。
ということで恩納海岸に行くことにします。
ここは村営のビーチので、浜の前には白いシーサーが迎えてくれます。
海開きには2週間ほど早かったので遊泳禁止でしたが、その代わり静かで美しいビーチを夕暮れまで独占することができました。

 最終日は第2次世界大戦の足跡を巡ることにします。
最初に訪れたのは沖縄本島の最南端に位置する平和祈念公園です。
激戦地であった南部の戦没者の慰霊公園です。
平和の礎には、戦没者の名前を彫った石碑が整然と並んでいます。
その中央には平和の火を名づけられた水を湛えた池があります。
また隣接する平和祈念資料館は、戦争の悲惨さを訴える貴重な資料や写真が数多く展示されています。
是非足を運んでほしいことろでした。

 次は平和祈念公園から刳るまで分ほどの所にあるひめゆりの塔です。
看護要員として動員された15〜19歳の戦死者が祭られています。
小説や映画にもなりあまりにも有名なところですので、改めて説明をする必要はないでしょう。

 最後に行ったのは、旧海軍指令部濠です。
豊見城公園から程近いところにある小高い丘の上にあります。
丘の斜面には子供用の滑り台などの遊具が設置されていますので、一見しては戦争施設とは判らない場所にあります。
入り口を入ると、中は海軍が潜んでいた地中基地を垣間見ることができます。
地中に入り組んだ廊下には幕僚室、司令官室、医療室等の小部屋が数多くあります。
そして廊下の端には外に通じる出口が。
ここを出たものの多くは戻ってこなかったということで、沖縄戦の悲惨さを思い知らされるところでした。

     
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