[旅の日記]
美ら海水族館 
今回は沖縄の旅。
前回は春の沖縄をお送りしましたが、今回は晩秋の沖縄です。
といっても晩秋なのは本州での季節であって、沖縄にとっては夏の終わりか秋の季節なのでしょう。
那覇空港に降り立ち、車での移動です。
前回時間の都合で行くことができなかった「美ら海(ちゅらうみ)水族館」に向かいます。
しかしその前に、腹ごしらえを。
沖縄といえばソーキそばということで、そばをいただきます。
どちらかといえばうどんのような食感で、豚から作ったとろとろのソーキが美味しさを増します。
ソーキそばって、蕎麦粉から作るんじゃないんですね。

水族館一帯は、かつて海洋博が行われていたところで、海に浮かぶパビリオンこそなくなったものの、海洋博公園として蘇っています。
公園全部を見て回るには時間が足りませんので、今回は「沖縄美ら海水族館」に的を絞っての観光です。
入口ではクジラの模型が迎えてくれます。
深海の生物、熱帯魚の数々と順に見て回り、やはりここでの見物はジンベエザメでしょう。
ジンベエザメが悠々と泳ぐ巨大水槽は、それはもう圧巻です。
幅35m、奥行き27m、深さ10mの水槽は、厚さ60cmのアクリルパネルで作られています。
水槽の前に黒く映る人影が水槽の底に小さく並び、海の生物に較べると実に無力なものかと思ってしまいます。
訪れた時はサメの餌付けの時間で、身体に似合わず小魚やプランクトンを豪快にひと飲みで食べたのでした。
外に出ると、東シナ海の青い海が広がっています。
思わず浜に下りて、水に触れてみたくなります。
穏やかな海は、どこまでも真っ青な姿をしています。
しばらくは浜にたたずみ、寄せては引いていく波を眺めてしまうのでした。
ウミガメ館を越え、次に向かったのはイルカの水槽です。
水槽の先には海が見える、開放的なステージです。
「オキちゃん劇場」と呼ばれるイルカショーを楽しむことにします。
イルカが軽快に飛び回る中、ずっしりとしたクジラもイルカに負けじと芸を披露します。
おもしろおかしくイルカの身体の説明をしながら、あっという間の20分でした。
外に出ても、この辺りは美しい海岸線が広がっています。
自然の中で気持ちも大きくなり、ゆっくりでした秋の沖縄だったのでした。

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