にっぽんの旅 九州 宮崎 宮崎

[旅の日記]

宮崎を食す 

 いま宮崎に来ています。
用事があって宮崎に来たのですがあまり時間がとれないので、宮崎名物を楽しむことにします。

 空港からは宮崎市街地まではJR宮崎空港線があり電車1本で行くことができます。
しかも宮崎空港駅と宮崎駅の間は、乗車券だけで特急列車に乗ることができるのです。
早速「特急にちりん」に乗り込みます。
10分程の短い時間ですが、贅沢な気分になれます。

 JR宮崎駅駅に着くと、さっそく「宮崎地鶏」を食べに行きます。
行きたかった店の本店は1kmほど先にあるのですが、駅前に支店があると聞いて飛び込みます。
幸いにも席に余裕があり、そこを陣取ることにします。
「宮崎地鶏」や「鶏皮焼き」などに加えて、九州と言えば「焼酎」を注文します。
カリカリの鶏皮や豆腐などを突きながら、「宮崎地鶏」が焼きあがるのを待ちます。
30分以上も待ったでしょうか、出てきた「宮崎地鶏」は炭焼きの黒い焦げ跡がうっすらと付き、香ばしい臭いがします。
ジューシーな地鶏は、小皿を頼んだにも関わらず結構な量があります。
一通り飲み終わると締めの茶漬けと言いたいところですが、ここは我慢します。
実はもうひとつ食べたかったものがあるからです。

 店を出て次に向かったのは、テイクアウトができる店です。
そして買い求めたのは「肉巻おにぎり」です。
どこでも簡単に作れそうなものですが、この地が発祥と聞いては宮崎に来たからには食べずにはいられません。
ホテルに持って帰って、味わうことにします。
さて味はというと、普通の肉とおにぎりでした。

 翌朝起きると、南国らしいワシントンヤシの木に囲まれた宮崎駅がありました。
早々に用事を済ませて繁華街の橘通りをぶらつき、少しでも宮崎の雰囲気を味わいます。
バスが主要交通手段だけあって、多くのバスがひっきりなしにやってきます。
実はここ橘通りに来たのは、是非寄よりたい店があるからです。
それは「チキン南蛮」の店で、意外と知られていないのは宮崎から「チキン南蛮」が全国に広まったということです。

 店はデパートの影のような狭い路地にあります。
席に付くなり「チキン南蛮」を注文します。
良く聞いていると、ほとんどの人の注文するのが「チキン南蛮」です。
楽しみに待っていると、期待通りチキンにたっぷりのタルタルソースがかかったものが出てきました。
ナイフとフォークを使って、おしゃれに食べ始めます。
タルタルソースの下には醤油ベースの甘辛いたれがチキンに浸みており、ご飯のおかずにぴったりの味付けです。
意外と量もあり、結構お腹が膨れたのでした。

 そして今回のスイーツは、「チーズ饅頭」です。
文字通り、饅頭のなかにチーズがびっしり詰まったものですが、食べやすく作られています。

 帰りの空港までの移動手段は、今度は普通電車です。
普通電車といっても、サンシャイン号と名付けられた真っ赤で綺麗な電車です。
たった3駅の距離ですから、特急でなくとも十分楽しめる電車でした。

 今回の旅は何もしないで帰り、不思議に思っておられませんか。
実は山形屋デパートの前を歩いていた時に、不慮の事故に合ってしまい旅行を中止せざる得なくなってしまったのでした。
歩道を歩いていたのですが突然の衝撃が我が身を襲い、気付いた時には道に前のめりに転がっていました。
どうやら、自転車が後ろから足元にぶつかって来たようです。
女子高生がひたすら謝り、周りに集まってきた人から「歩けるか?」と尋ねられて気付いたのでした。
その時はなんとか立てるのでその場を立ち去ったのですが、よく見ると爪は折れ、手足は痛みます。
痛みは徐々にやってきて、帰宅した時には事態はさらに悪化しており、階段を上り下りすることもできなくなってしまいます。
翌日は目の血管が切れていることに気付き眼科へ。
その夜は高熱で病院に運ばれますが、結局原因不明のため抗生剤だけをもらって帰ってきます。
そしてそれから2日経って、これまですりむき傷のせいだと思っていた膝の痛みですが、傷口にかさぶたができてもその周りの皿の辺りからきていることに気付き外科へ。
数日で何回もレントゲンを撮られ続け、かなりの被爆をしたように思えます。
そんな散々な目にあった宮崎だったのでした。

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