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[旅の日記]

えびの高原と宮崎牛 

 宮崎県の「えびの高原」に来ています。
霧島錦江湾国立公園の北部で、標高1,200mの場所に位置します。
自然の宝庫なところです。
今日は自動車で、この高原を滑走することにします。

 ところが本日はどんより雲が立ち込め、あいにくの曇り空。
今にも雨が降りそうな天気です。
ここつつじヶ丘の近くにはキャンプ場も完備されており、トラッキングも盛んなところなのですが、人の姿もまばらです。
昨日の線状降水帯がもたらした大雨の影響かもしれません。
そしてこの場所は、本来ならミヤマキリシマが一面に咲き誇る群生地です。
ところが高原の季節はひとつ進んですでに秋、ススキの穂をあちらこちらに見ることができます。

 とりあえず「足湯の駅 えびの高原」に向かいます。
土産物屋があり、ドライブの休憩にもってこいの場所です。
その隣には「えびのエコミュージアムセンター」の大きな駐車場があります。
そしてなによりも霧島連山の最高峰である「韓国岳(からくにだけ)」の雄大な姿を目の前に眺めることができるのです。
標高,1700mを誇る「韓国岳」には、風に流され雲が入れ替わり立ち替わりやってきて、なかなか山頂を見せてくれません。

 それでは「えびのエコミュージアムセンター」に寄ってみることにしましょう。
ここでは高原の豊かな自然を、写真や映像で紹介する博物館です。
霧島だけに自生しているノカイドウ、そして山一面をピンク色に彩るミヤマキリシマなど、火山が生んだ多様な環境が紹介されてます。
代わって冬になると一面の銀世界となる過酷な自然が繰り広げられる場所です。

 そして「足湯の駅 えびの高原」の名前の由来にもなっている足湯です。
その足湯は、建物の片隅にあります。
豊富な湯量を活かし、誰もが浸かることのできる施設です。

 都会では味わうことができない澄んだ空気を吸い十分に高原を満喫した後は、JRえびの高原線の「えびの駅」を目指します。
道は整備されていて快適なのですが、しばらくは山道を進みます。
上り下りが続いた後は、徐々に下り坂が増えてきます。
しかし周りには木々が生い茂り、まだまだ高原の中を進んでいるといった感じです。

 そんな中、突如景色が開けたところに出ます。
眼下に平地が広がり、迷わずにやっと人里に戻ることができると思った瞬間です。
ここから先は町に向かって、次第に高度が下がっていきます。
そして辿り着いたのは、スーパーも市役所もあるえびのの町です。

 大急ぎで走ってきた感が拭えないえびのの旅ですが、実は遠い昔にサイクリングで高原を越えようと画策したことがあります。
交通手段は違ったものの、長年の願いが叶った「えびの高原」でした。

 そして宮崎と言えば「宮崎牛」です。
3か月前にたまたまWEBで見つけた宮崎牛の広告があります。
県の出していた宮崎牛のプレゼントに応募し、幸運にもそれが当選したのです。
このことも、今回の宮崎行きを意識づけたことのひとつになったことは確かです。
自宅に送られてきた600gの宮崎牛は、美味しくいただいたのでした。

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