にっぽんの旅 九州 熊本 阿蘇

[旅の日記]

阿蘇山 

 本日向かうのは阿蘇山です。
車を使っての移動となります。

 熊本城を背後に、熊本市内から車は出発します。
ここから阿蘇へは、国道57号線を走ります。
電車での旅と違い、車では着くまでの間、周りを気にする必要はありません。
事故さえ気を付けていれば、どんなに大声を張り上げていても迷惑にはありませんし、食べながらでも大丈夫です。
都会であるような一方通行の渋滞に巻き込まれることもなく、たとえ道を間違えたところで引き返せばいいんじゃないの、ってお気楽な旅です。

 立野から先は、いよいよ山並みを走り出します。
と、遠くに阿蘇の姿を見ることができます。
さすが「火の国」熊本のシンボルだけあって、雄大な姿でデンと構えています。
世界でも有数の大型カルデラと外輪山を持ち、最高峰1592mの高岳をはじめ、根子岳、烏帽子岳、杵島岳を含む阿蘇五岳すべてが、1000m越えの山々で構成されています。

 阿蘇山公園道路に入ると、やがて「中岳」に到着です。
ここから火口までは、ロープウェイで登ります。
阿蘇山は何を隠そう活火山、いつ入山禁止になるか判らないしろものなのです。
火山活動が平穏な日には火口まで近づき見学できるのですが、有毒ガスが発生した時には火口付近の立入りが規制されてしまいます。
幸い本日は火山もおとなしくしていたのか、火口を見ることが許されました。
火口からは黙々と白い煙が立ち込め、火山独特の鼻をつく臭いが充満しています。
登山記念の看板の前で火口を覗き込み、活火山の醍醐味を味わいます。

 次は草千里に向かいましょう。
直径約1kmほどの円形の草原が「草千里」で、水を湛え牛や馬が放牧されています。
火山博物館、レストラン、みやげ物店などがあり、阿蘇の観光拠点となっています。
馬の背後に行かないようにと釘を押されて、草原で休憩をとります。

 「草千里」から少し車を走らせると、丸みを帯びた小高い山が見えます。
きれいな姿と言えばいいのでしょうか、これが「米塚」です。
標高954mでありながら山下から頂上までは約100mの小さな山です。
健磐龍命(たけいわたつのみこと)が、収穫した米を積み上げてできたという伝説があるように、小高い丘といったところです。

 帰りは再び熊本の中心地へ。
ここで熊本名物の馬刺しをあてに、お酒で1日の疲れを癒したのでした。



     
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