にっぽんの旅 九州 福岡 柳川

[旅の日記]

絶品うなぎの柳川 

 九州へは、久々の訪問です。
実は昨日の飲み過ぎがたたり、今日はちょっと控えめの行動です。
とはいえ出かけることの好きな私は、早速柳川を目指しました。

 北原白秋が生まれた地でもある柳川は、昔の姿をそのまま保存されている貴重な町並みです。
街のそこかしこには、灌漑用の水路が張りめぐらされており、観光用の川下りが行き来しています。
明治時代に建てられた赤レンガの並倉を眺めながらの川下りは、優雅なものです。
ところが、昨晩の酒で既に頭の中が揺れている私にとっては、今日ばかりは必要なかったようです。

 その中でもひときわ目立つ建物が、御花・松濤園です。
柳川藩5代藩主 立花貞俶は、1738年に柳川城の南西の御花畠と呼ばれていたこの地に、別邸を築きます。
1910年には洋館と和館が並ぶ立花伯爵家住宅が完成します。
西洋館の方は木造2階建ての洋風建築で、立花家の迎賓館として利用されます。
もう一方の和風の邸宅の前には庭園が広がり、池の周囲に280本もの松を配した日本庭園です。
その後は料亭旅館として生まれ変わり、現在の水郷柳川のシンボルとなっていったのです。 現在は歴代藩主の刀剣や甲冑なども展示される史料館となっています。

 そして、二日酔いの私でも絶品と賞したのは、元祖本吉屋のうなぎのせいろ蒸でした。
朱塗りの木箱に、一度焼いたウナギを丹念に蒸してできたせいろ蒸は、厚みのうなぎが口の中で噛まずして溶けるしろものなのです。
これまでさまざまな蒲焼を食して来たのですが、このせいろ蒸には恐れ入りました。
九州に行くのであれば、たとえ遠回りしてでもここに寄るだけの価値があります。
ただ、味に見合う値段もするのですが。。。

 近くには、そのほかにも白秋生家記念館などがあり、柳川の街を見て回ることができました。

 
旅の写真館(1) (2)