[旅の日記]
本州最南端の串本 
本日の旅の舞台は、串本です。
自動車で移動することにします。
まず訪れたのは「串本海中公園」です。
水族館の水槽には、ここ串本の海が再現されています。
サンゴ礁とそこに住む鮮やかな色の生き物が展示されています。
キイロハギやハタタテダイ、それに大型魚のクエが水槽の中を悠然と泳いでいます。
屋外に出ると、そこにはウミガメパークがあります。
数十匹の大きなウミガメが泳ぐ水槽です。
この海中公園の特長は、ウミガメに直に餌を与えることができる点です。
ウミガメの身体の大きさにしては小さな餌を投げ入れると、そこにウミガメが集まってきます。
前足で互いを押し除けながら、我先に餌に食らいつきます。
まるでおやつを狙って喧嘩をしながら奪い合いをしている子供のようです。
再び館内に入ると、そこには水中トンネルがあります。
水槽の真ん中を貫く通路で、天井と左右がガラス張りになっています。
通路を歩くのですが、恐れることもなく自由に頭上を魚が泳いでいきます。
水族館を一通り見終えて、ここからは海中に浮かぶ海中展望台に向かいます。
その前に昼食としましょう。
串本に来たからには、旨い魚を食べたいものです。
注文したのはカツオのたたき丼です。
採れたカツオの切り身が醤油にしっかりと漬かったヅケドンです。
他にもタイに出汁をかけて食べるタイ茶漬けもあり、どれをとっても「魚を食べた」と感じる満足のいくものばかりです。

さて食事を終えて、屋外にでます。
海の中にポツリとタワーが建っています。
沖合140mにそびえるタワーこそが、海中展望台なのです。
水深6.3mまで階段を下っていくと、そこには潜水艦のような丸い窓が並んでいます。
あり、現実の串本の海を眺めることができます。
その窓からはメジナやクロダイ、カワハギの泳ぐ自然の姿を観察することができます。
水槽とは違い、本当に迫力があります。
この辺りの海辺は海面すれすれに板状の岩板が敷き詰められ、所々に潮だまりがあります。
海岸には岩が砕け石になったものの中に、白っぽい塊が混ざっています。
死滅したサンゴのかけらが波で打ち上げられているのです。
風が吹き気持ちの良い海岸で、一休みします。
さて次に向かったのは、潮岬灯台です。
駐車場を降り、少し歩いたところに灯台があります。
ここは本州最南端の地で、台風が本州上陸の際には必ずニュースに出てくる場所です。
幕末の1866年にアメリカ、イギリス、フランス、オランダと結んだ江戸条約により建設することが決まった8ヶ所の灯台のうちのひとつです。
スコットランドの主任技師のリチャード・ヘンリー・ブラントンの指揮のもと、1870年に日本初の洋式灯台が完成しました。
当時は8面の木造灯台でしたが、その後石造灯台に改修され電化もされて現在の姿になっています。
灯台からはごつごつした岩場の先に広がる太平洋を見渡すことができます。
灯台の上から太平洋を望むことができます。
近くに目を移すと、神社のような屋根が見えます。
その神社に行ってみることにします。
道端には真っ赤なハイビスカスが咲き誇っています。
足元を見ると大きなカニが大きなはさみをこちらに向けて構えており、近づくと小走りに石の隙間に隠れてしまいます。
鳥居を潜り石段を登ったところに神社はあります。
「潮御崎神社」で、871年に五月潮見の端のところで少彦名命(すくなひこなのみこと)を勧請して開いた神社です。
1869年には潮岬灯台建設のため、この地へ場所を移しました。
次に訪れるのが「端杭岩」です。
海に向かって約850mの間に大小40の岩が1直線に並ぶ奇岩です。
弘法大師と天邪鬼が朝までに橋を架ける競争をし、一夜にして立てたという伝説が残っているところです。
実は海の浸食によって硬い部分だけが残った姿で、自然が造る芸術品です。
岩以外の場所は磯が広がり、満潮時に流れてきた海水が溜まっています。
この潮だまりにしゃがんで覗きこみ、子供たちが遊んでいます。

地図を見ると近くの小高い場所に神社があるはずです。
早速そちらにも足を運んでみます。
道路沿いに建てられた小さな鳥居の先には石段があり、岬の先端が見える神社まで駆け上がっていきます。
そこには3つの祠が並んでおり、その横の海沿いのブロック壁からは、先ほど見た「端杭岩」を望むことができます。
一直線に並ぶ岩の延長線上にこの稲荷神社は配置しており、絶好のビューポイントを見つけたってところです。
さて今晩は近くの温泉に泊まることにします。
温泉の湯に浸かり、美味しい魚を食べることにします。
温泉と料理を想像しながら、車は走り出したのでした。
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