にっぽんの旅 近畿 滋賀 信楽

[旅の日記]

やきものの里 信楽 

 ここは滋賀県信楽(しがらき)。
信楽焼で有名なこの地ですが、交通の便が悪いこともあってなかなか訪れる機会がありませんでした。
ところが今回第二名神高速が開通し、信楽インターから車で10分という近さになったので、早速高速の走り初めを兼ねて訪れてみました。

 高速を降りてほどなく走ると目につくのが、陶芸の森です。
大きな駐車場があり、車で行っても不自由しません。
昼食がてら立ち寄ってみることにしました。
焼き物を並べた店が並び、ちょっとした博物館気分を味わうことができます。
陶芸教室も開催されていたのですが、この先の信楽駅に向かうことにしました。

 折しも信楽駅周辺では、陶器市が開催されていました。
周囲の店や広場が駐車場として解放されており、陶器を抱えて歩く人の姿が目に付きます。
ここで車を置き、信楽高原鉄道の終点駅である信楽駅に好天のもと歩くことにしました。
駅に続く道沿いでは、周囲の陶器店がこぞって店をひろげ、陶芸教室が開催されています。
無料と聞いて、私も参加していることにしました。
粘土をこね、ろくろで回しながらカップを作っていきます。
焼酎カップをイメージしていたのですが、出来上がったのは茶碗か皿か見分けのつかなく、ちょうど仏壇の前の線香立ての巨大なものになってしまいました。

 信楽駅では、狸の焼き物が出迎えてくれます。
人間の背丈の倍ほどもある狸は、公衆電話でした。
今日は陶器市ということもあって、駅前広場には露店が並んでおり、狸や蛙などの焼き物が所狭しと並べられています。
私も庭に置くための少し小さめの愛嬌のある狸を購入したのでした。

 さてそのあとは、登り窯を見に行きます。
駅を背にした道が窯元散策路となっています。といっても普通の田舎の道ですが。
新宮神社を横目に、1km余りの登り坂が続きます。
注意して見てみると、山の斜面に傾斜に沿って縦長に屋根の付いた細長い小屋を見ることができます。
近づいてみると、土で固められた窯にとその入口があります。
これが信楽焼を生み出している窯なんだ!
あいにく煙の上がっている窯にはお目にかかれませんでしたが、その目で見ればこんなにも多くの窯があることに気が付いたのでした。

 本当はこのあと宇治の平等院に向かうはずだったのですが、陶器を見ながらぶらぶらしていると意外にも時間が過ぎてしまい、今日はここまで。
暑いぐらいの春の一日を、屋外で気持ちよく過ごせたのでした。


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