にっぽんの旅 近畿 大阪 造幣局

[旅の日記]

造幣局の桜の通り抜け 

 花見の時期は終わったのですが、見逃したという方はいませんか?
実は遅咲きの桜を見ることができるのです。
山奥に行くのではなく、それも都会のど真ん中でのことです。

 大阪造幣局の「桜の撮り抜け」が、それです。
最寄りの駅は京阪と地下鉄谷町線の天満橋駅ということなので、手軽に行けるものだと思っていました。
ところが、駅を出たところから行列が始まります。
人また人で、先に進むことができません。
まだ600mも先というのに、一向に進む気配はありません。
それに造幣局へは天満橋駅だけでなく、地下鉄谷町線の南森町駅やJR東西線の大阪天満宮駅、あるいはJR環状線の京橋駅から降りた客も来るので、この先ますます混むに違いまりません。
結局、造幣局の入り口までは30分以上もかかってしまいました。

 造幣局は桜が並ぶ旧淀川沿いの全長560mの遊歩道が、この時期1週間だけ通ることを許されます。
その通りの両側に、遅咲きの八重桜をはじめとして関山、普賢象、松月、紅手毬などの様々の種類の桜が植えられています。
1883年から始まった「桜の撮り抜け」ですが、浪速の春の行事になってしまいました。
白、ピンク、黄色の珍しい桜を見ながらの一瞬の花見体験でした。

 出口の売店では、硬貨の形をした「造幣せんべい」が売られています。
ついつい買ってしまいました。
局内には「造幣博物館」もあるのですが、さすがにこの混雑の中では警備なんかあったものじゃないのでしょう。
期間中は休館になっています。
またゆっくり見学に来たいものです。

 さて造幣局の先には、公園が広がっています。
「泉布観」は、造幣局の応接所として使われた大阪で現存する最古の洋風建築です。
1871年に建設され、多くの外国の要人を迎えてきました。

 「泉布観」の隣には、「旧桜宮公会堂」があります。
石造りの立派な建物で、レストランとして利用されています。

 期間限定の大阪の穴場探索でした。

   
   
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