にっぽんの旅 近畿 大阪 祭り

[旅の日記]

大阪の祭り 

 大阪の祭りは、まだ暑い中行われる「天神祭り」から始まります。
菅原道真公を奉る「てんじんさん」の名で親しまれる大阪天満宮のお祭りです。
人気のあるのは夜の「船渡御」と言われる、船の行列です。
花火も加わり、川辺は多くの人で賑わう夏の夜となりました。
そして「天神祭り」の後は、各地の盆踊りが開催されます。

 秋になると、一転各地の地方色豊かな秋祭りが開始されます。
特に特徴的なのが、泉州地方に代表される「だんじり」です。
その中でも気性の荒いことで知られるのが、岸和田のだんじり祭りです。
こまの付いた木製の戦車ともいえるだんじりを、わざと速度をつけて角を曲がる「やりまわし」が最大の見ものです。
毎年死者がでるこの行事は、荒っぽいの一言に尽きます。
毎年軒下を壊される商店街のおうちも、このだんじりを楽しみにしているということです。
この地方には多くのだんじり祭りがありますが数から言ってもその最大級で、だんじりを見るための待つ余裕さえ与えてくれませんでした。

 さて、だんじりとは打って変わって、堺の百舌鳥八幡神社に伝わるには「ふとん太鼓」です。
みこしの屋根に5層のふとんが敷き詰められています。
そしてふとんの上には、白色のトンボと呼ばれるものが飾られています。
一見大人しそうですが、この重いみこしを上下に揺らしながら運ぶのが、八幡さんのふとん太鼓祭りなのです。
四隅から垂れ下がる房が、上下に激しく揺れるのが見ものです。

 「えべっさん」と呼ばれ親しまれる商売繁盛の神様 今宮戎では、正月になると「十日戎」が繰り広げられます。
境内には「商売繁盛で笹持って来い!」の調子のよい歌が響いています。
吉兆と呼ばれる小宝を買い、手に持った笹につけてもらいます。
数個も付けると10000円を軽く超えてしまいます。
商売人には年1回の気前の良さを出す日なのです。

 そのほかにも、「御堂筋祭り」や「四天王寺ワッソ」、堺祭りの「南蛮行列」や櫻井神社の「こおどり」など、新旧の地方色ゆたかな祭りが大阪の秋を彩ります。

 さて祭りとなれば、屋台の粉ものでしょう。
大阪名物の「たこ焼き」はもとより、関東と関西で姿が違う「いか焼き」。
関西の「いか焼き」は卵で閉じてソースをべったり塗ったものです。
まだの方は、一度お試しください。

   
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