にっぽんの旅 近畿 大阪 石切さん

[旅の日記]

石切さん 

 東大阪の石切に来ています。
ここは東京の巣鴨と並び、おばあちゃんの街として親しまれています。
生駒山の麓に建つ「石切さん」を訪ねてみます。

 近鉄奈良線の石切駅を降りると、そこから「石切さん」の参道が続いています。
駅前の鳥居をくぐり、その先の提灯の並んだ入り口を進みます。
京都の鞍馬に行ったときに、ガイドブックの示す道順を逆行したために上り坂に泣かされたことを思い出し、今回は道案内としてお勧めの石切駅からのスタートです。
さすがにガイドブックの教え通りです。
参道は下り坂が続きます。

 途中、大きな仏像が目に入ります。
これが「石切大仏」です。
高さ6mの大仏像で、精力ドリンク剤の会社社長が1980年に建立した比較的新しいものです。

 交差する道を越えてを先に進むと、独特の風景に気付きます。
参道の左右に、占い屋が異常に多いのです。
その数、10軒どころではありません。
それで成り立っているのですから、いかに悩みのある年寄りが多いことでしょうか。
占い屋の他にも、薬屋や名物のひろうすを売る店が続きます。
さらには若者なら着ないであろう地味な服が、びっしりとハンガーに吊るされて売られている様を見ると、なるほどここは大阪の巣鴨だと思わせられます。

 「石切さん」はその先にあります。
正式名称を「石切剣箭神社」といい、でんぼ(腫れ物)の神様として知られています。
紀元前659年に、可美真手命が饒速日尊を奉祀されたのが起源とされています。

 境内に入ると、人が群れを成して歩いている姿に驚きます。
お百度参りで、神社入り口の百度石と本殿の間を行き来しています。
これだけ熱心にお参りをする姿も珍しいものです。

 帰りは、さらに坂を下って新石切駅から帰路に着きます。
そして、大阪が発祥の地とされる焼きそばを卵焼きで包んだ「オムそば」を食べに出かけたのでした。

     
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