にっぽんの旅 近畿 奈良 奈良

[旅の日記]

奈良公園 

 今年の正月は、奈良に初詣に行くことにします。

 奈良駅からは、奈良公園の入り口となる一の鳥居から公園の中を通って、春日大社までぬけます。
奈良公園は鹿の放し飼いで有名なところ。
屋台で売っている鹿せんべいを購入し、鹿にやることにしました。
警戒心の強い鹿ですが、安全だと判ると数頭がそろってやってきます。
ぺらぺらのせんべいですが、実に旨そうに食べるのでした。

 脱線しながらも春日大社へ辿り着くことができました。
ここは平城京の守護のために創建された御社で、今日は初詣の賑わいで人だらけです。
奈良時代の神護景雲2年(768)に、左大臣藤原永手らが神殿を創設したのが始りです。
国宝に指定されている本殿は、春日造で鮮やかですがこじんまりとしています。
人に押されて本殿を廻り終えると、出てきた幣殿ではおみくじとお守りを求める人で、これまた一層ごった返していました。

 さてここからは再び奈良公園を通って、北にある東大寺に進みます。
右手には若草山を眺めることができます。
山全体が芝生で覆われており、木が生えておらず山の稜線が美しい山です。
山頂には鶯塚古墳がある、神聖な山です。
山の中にはポツリポツリと鹿の姿も見え、奈良を代表する場所です。
寂しさを誘う冬の姿を見るよりも、皆さんには春に訪れた時の緑豊かな若草山の写真をご覧いただくことにしょう。

 東大寺は、728年に聖武天皇の皇太子 基王の菩提を追修するために建てられた金鐘山寺が、東大寺の始まりです。
平城京の東の端の寺院として、特別の意味をもっています。
鎌倉の大仏と並んで、東大寺の盧舎那大仏(奈良の大仏さま)は、あまりにも有名なので知らない人はないでしょう。
柱に穴が開いている所があります。
大仏の鼻の孔と同じ大きさをしていて、子供が潜れるほどの大きさがあります。
本殿を大仏の周りを一回りして、その大きさに改めて圧倒されてしまいました。

 本日の初詣はこれで終了。
寒さもあって疲労を感じたので、歩いてもいける距離ではあったのですが、JR大和路線奈良駅までは市バスに揺られて帰ります。
最後に、3月に東大寺二月堂で行われたお水取りの写真を掲載しておきます。
二月堂の廊下は松明で照らされ、火の粉を落としながら僧侶が進んでいく壮大なものです。

 
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