にっぽんの旅 近畿 京都 大原

[旅の日記]

大原三千院 

 さて本日は、京都駅から「三千院」に向かいます。
曲がりくねった道をかっ飛ばすバスで終点の停留所に着いたのは、日が暮れる直前でした。
街燈のないこの辺りでは、日が暮れるまでに何としても宿を探さなければなりません。
予約してあるとはいえ、都心とは違い民家と畑の間の狭い道を足早に宿に向かったのです。
そして味噌がこってり入った鍋で、まだ底冷えのする早春の大原で決して高価ではないものの、心を贅沢にしてくれる鍋を味わったのでした。

 翌日は、朝から大原の散策です。
途中寂光院に立ち寄ってから、お目当ての「三千院」へ向かいます。
三千院は苔の敷き詰められたひっそりしたお寺です。
紅葉の時期が一番きれいなのですが、今回は初春ということで緑の芽生えた、これまたきれいな時期です。
比叡山延暦寺を開かれた伝教大師が草庵を開いたのが始まりと言われています。
寺の中には数々の文化財が並べられ、自由に見て回ることができます。
また外に広がる庭園は、昨日の平安神宮の神苑と並ぶ日本庭園です。
三千院とともにお知らせしたいのが、山門の前で売られているみたらし団子です。
だまされたと思って是非食してみてください。

 さて「三千院」の近くにある「寂光院」ですが、こちらは先ほどの「三千院」とは違い、こじんまりした寺です。
水を湛える庭は、「三千院」とは異なる躍動感漂う美しさがあります。
大原のもうひとつの顔と言った雰囲気を持っています。

 大原の難点は交通の便が悪いことでしょう。
しかしそれだけに、いまだ京都らしさを失っていない場所とも言えるでしょう。

 
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