にっぽんの旅 近畿 京都 京都観光

[旅の日記]

日本の古都 よくばり京都観光 

 今日は日本の京都を散策します。
というのもチョコから来た客人がいるからです。
写真が好きで日本の建物を見たいと言うことですので、これは京都に行くしかありません。

 大阪を出発して京都への道のりは、京阪特急にすることにしました。
実は彼のかつての願いで、新幹線に乗りたいという夢があったのですが、大阪・京都間では速度が出ないよという忠告を聞いてその企画は見送ることになりました。
新幹線は次の機会で。
その代わり京阪特急のテレビカーへ乗車です。
さすがにチェコにはないでしょうから。
でも彼の興味は、テレビよりも車窓の風景。
「なんと小さなところに住んでいるんだ」と、小さな家がぎっしり並ぶ沿線の風景を眺めていました。
私も半年ぐらいチェコで過ごしたことがありますが、山が少なくどこまでも平地が広がるチェコでは、首都プラハを除いては考えられない眺めなのでしょう。

 電車は京都三条に着き、ここからは市バスを乗り継いでの旅です。
観光バスならば短時間で色々な所を廻れるのですが、カメラが好きな彼のために、あえて市バスで気ままにのんびり行くことにします。
バス停「清水坂」からは、上り坂です。
途中で豆腐料理の店があるのですが、「これは味がないからいまひとつ」ということで却下。
もくもくと坂を登ります。
坂を登りきると鮮やかな赤い山門が目に入ります。
ここが清水寺です。
入り口でお清めの水を浴びて、中に入ります。
入るといきなり広がるのが、有名な清水の舞台です。
「清水の舞台から飛ぶ・・・」のことわざにあるように、12mの高さはその数字以上の迫力があります。
京都での私の一番のお勧めは、この清水寺なのです。
実は清水寺を全景を見るには、その舞台からさらに進んだところからの眺めが最高です。
チェコ人の彼は、盛んに写真を撮っていました。
そしてカメラの先は、寺から周りの木々へ。
チェコではない木々がいっぱいで「これは何か」と聞かれるのですが、日本語でも知らない木の名前を英語(チェコ語ではなくてよかったのですが)でしゃべるのは一苦労です。
最後に湧き水を柄杓ですくって飲むのですが、これがお国の違いで勝手が違うのです。
彼はお土産の湯飲みを買いにいくのです。
彼曰く「他人が使ったコップをどうして皆で使うのか。皆は病気が怖くないのか」とのこと。
アジアのように同じ皿をつつく風習のないヨーロッパ人には、考えられないことなのでしょう。

 清水坂では扇子のお土産を買い次に向かったのは、観光ガイドで見てぜひ行きたいという金閣寺です。
大文字焼きの「大」の文字が描かれいる山肌を右手に見ながら、砂利の敷き詰められた金閣寺の山門を進んで行きます。
お札のような入場券を買い中に入ると、あの有名な金閣寺は目の前です。
世界遺産でもある金閣寺は、足利義満の別邸というものですから、なんとも贅沢なものです。
鏡湖池の向こうに見えるまばゆいほどの金色の建物が鏡のような水面に移る姿は、実にきれいなものです。
外国でも金をちりばめた豪華な建物は数多くありますが、きれいで繊細な造りは日本独自のものでしょう。

 さて2箇所を廻っただけなのに、時間は既に3時です。
ぶらぶらしながらゆっくり廻ったせいでしょか。
京都の東山、洛西と訪れた後は、次は京都の風情漂うもうひとつの洛西嵐山です。
嵐山に着き、渡月橋とその向こうに保津川下りの船着場を横目で見ながら、メインストリートへ。
ここは芸能人の店が並ぶ、いわば洛西の繁華街(?)です。
さらに進むと左手に天龍寺が見えてきます。
ここは、吉野で崩御された後醍醐天皇を慰めるために、足利尊氏が亀山離宮を禅寺に改めたものと言われています。
嵐山の賑やかさから少し離れて、ひっそりとしたたたずまいのお寺なのです。
池には蓮がいっぱいで、時期を選んできればさぞきれいなことでしょう。
夕方のひっそりとしたお寺で、ゆっくりと時の過ぎるのを感じたのでした。

 さて今日はここでタイムオーバー。
時間があれば嵯峨野まで足を延ばしたかったのですが、今回はここまでです。
京都名物「阿闍梨餅」を買って帰ります。
チェコ人には、日本を理解してもらえたのでしょうか。

 
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