にっぽんの旅 近畿 京都 東山

[旅の日記]

東山の清水寺から八坂神社 

 日本の古都、京都への旅行です。
何回も訪れている京都ですが、私の好きなところは何と行っても「清水寺」です。
今日は京阪三条から清水を目指します。

 「清水坂」を登っていくと、左右に土産物屋が立ち並び周りがにぎやかになってきます。
京都銘菓おたべ、外国人相手の木刀、京都のみやげものがずらりと並んだ店先につい入ってしまいそうになります。
ですが今回は限られた時間、一気に坂を上りきってしまいます。
赤い門が見えれば、そこは清水寺の入り口、朱色にまぶしいのが「仁王門」です。
「清水寺」はこの奥になります。
 「清水寺」はよく知られたお寺で、他の旅行記にも度々出てきていますので、ここでの詳しい説明は不要でしょう。
と言うよりも、わたしがここが好きということで、京都に来れば必ずと言っていいほど訪れる場所なのです。
お決まりの清水の舞台から京都の町を眺めます。
あと1週間もすれば桜満開の時期なのですが、今回はまだ少し肌寒い中でのつぼみの鑑賞です。
花見のお酒よりも、甘酒や湯豆腐が欲しくなる気候です。

 「音羽の瀧」は寺名の由来となったところで、黄金水とも延命水とも呼ばれて、清めの水として尊ばれています。
落ちてくる水を柄杓ですくい身を清めるのですが、いつ行っても長い列ができています。

 清水を後に、次に向かうのは八坂神社です。
土産物屋の並ぶ清水坂から右手に逸れて、「三年坂」を進みます。
階段状になったこの通りは、「清水坂」ほどの賑わいはないものの、団子屋や湯豆腐屋といった京都ならではの店が軒を連ねています。
歩き進んでいくと、真っ白な観音像が見えてきます。
「霊山観音」で、第二次世界大戦の戦没者および戦争の犠牲者を追悼するため、石川博資によって1955年に建立されたものです。
高さ24mの鉄骨コンクリート造りで、高い建物がない京都ならではで、屋根の上から顔を覗かせています。

 やがて「円山公園」に辿り着きます。
池の近くの喫茶店で一休みをして、「知恩院」、「八坂神社」を巡ります。
今日は平日と言うこともあって、京都の市街地にある公園とは思えないほど、静かなところでした。

 「八坂神社」の山門から出て東大路通にでると、ここでバスに乗り込みます。
次なる目的地は、朱色と白色がきれいで壮大な「平安神宮」です。
ここも何度も訪れたところなのですが、何故か引き寄せられるのです。
神社自体の歴史は新しく、明治時代に安遷都1100年記念を祝って造られたものです。
大鳥居を超えて、入り口である「応天門」をくぐると、「大極殿」を望むことができます。
ここでのお薦めは裏に広がる日本庭園なのです。
向かって左手の神苑入り口から入ることができます。
「南神苑」、「西神苑」と進み、本殿の裏を抜けるとそこには「栖鳳池」とそこに橋が架かっています。
橋と言っても木造で屋根のついた立派な泰平閣と呼ばれる建物で、廊下をイメージしてもらえればいいでしょう。
池に目をやると、ニシキゴイが優雅に泳いでいます。
清水では見ることのできない優雅さを味わうことができます。
そして、庭園内には昔の京都市電の車両が展示されています。

 京都駅まで戻って来ると、京都らしくゆばの料理をいただきます。
四角い鍋に豆乳を入れて火をかけ、表面にできる薄い膜を箸ですくっていただきます。
なんとも気の長い食べ方ですが、食事に合わせてゆっくりと京都の夜を楽しんだのでした。

 
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