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[旅の日記]

池田と宝塚・鉄腕アトム 

 今日のお題は?と聞かれれば、少し困る行き当たりばったりの本日の散策です。
池田そして宝塚と廻ってみます。

 最初に訪れたのは、阪急池田駅です。
インスタントラーメン記念館なるものがあると聞いて、やってきたのです。
ここは日清食品のショールームで、自分だけのカップヌードルを作ることができます。

 自作のカップヌードルは、記念館のなかの一角にあるマイカップヌードル・ファクトリーで体験することができます。
訪れた日が日曜日ということもあって、1時間待ちの行列です。
並んでいる横の壁には、日清の製品の歴史が展示されています。
チキンラーメン、UFO、どん兵衛、そしてカップヌードルなど、歴代の日清の食品がすらりと並んでいます。
そして味付けや具が異なったり、地方限定であったりしる亜流製品も数多くありあり、懐かしいやら初めて知る驚きやらで、待っている時間を飽きさせません。
そんなことで、やってきた順番ですが、最初に自動販売機でカップを買います。
カップは市販のものとは違い、マジックで色付けすることができるものです。
自分なりのデザインを行い、いよいよ麺と具の配合です。

 まずは4種類の味からスープを選びます。
シーフード、カレー、塩といった味もありますが、やはりノーマルなカップヌードルが一番おいしい。
さらには具を4種類選ぶことができます。
携帯会員になればもう1種類プラスということなので、急遽会員登録を行います。
今回はコロチャー、卵、カニ、エビ、グリーンアスパラの5品目で、実に贅沢な中身です。
そして最後に蓋を付けて、ビニールでパッキングです。
自分だけのカップヌードルが出来上がりました。
その他にもラーメンのクイズがあるなど、わずか300円で遊べる施設でした。

 食事を終えて、次は阪急電車で宝塚までの移動です。
駅から宝塚大劇場までは、花の道という整備された歩道があります。
往年の歌劇ファンが着飾って行き来しています。
子供のころに親に連れられてきたときは、歌劇よりも併設していた遊園地の方が楽しかった覚えがあるのですが、改めて周りを見回してみれば熱狂的なファンも多いようです。
ところで今回の行先は、宝塚大劇場を越えた先にある手塚治虫記念館です。
一風変わった建物が見え近づくと、その脇にマンが「火の鳥」の像が立っていました。
そして足元の歩道のタイルには、手塚治虫の漫画の主人公の手形が埋められています。
なにやら手塚治虫の世界に引き込まれるようにして、記念館に入って行きます。

 入ってまず見せられるのが、手塚治虫がいかに虫好きの少年であったかということです。
そして医者でもあった手塚は、やはり普通の人物ではないようです。
確かに未来漫画の割には、実に細かな描画が数多く出てきます。
後の数々の作品は、この虫を観察して書き写す技術から身に付いたのかと納得させられます。
手塚治虫の歴史が、展示と映像で語られています。

 2階に上がると、ジャングル大帝レオの漫画が壁伝いに描かれており、言葉を発することなく読み進んで行ってしまいます。
鉄腕アトム、ジャングル大帝、リボンの騎士など、子供のころ見ていた漫画が、蘇ってきます。
そして、火の鳥、ブラックジャック、三つ目がとおるも手塚治虫の作品で、数えればきりがありません。
ここでの発見は、大好きなマグマ大使までもが、手塚作品であることを今更ながら知ったのでした。
これらの映像を個人で見ることができるように、テレビとヘッドホンが並んでいます。
そして、ここだけにしかないグッズの販売も行われており、童心に戻りはしゃいでしまうのでした。

 1951年に鉄腕アトムの前身となるアトム大使が描かれたのですが、なによりもすごいのはこの未来映像がまさに現実の姿として実現されているということです。
漫画に描いていた夢がその通りに実現されていく様は、手塚治虫の洞察力の素晴らしさに加えて、現代の技術進歩に感心させられていまうのでした。

 鉄腕アトムに気を良くしたので、同時代の人気アニメとして、次は鉄人28号を追い求めての旅になりそうな予感です。

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