[旅の日記]
川崎大師 
本日は、川崎大師への参拝に行くことにします。
JR川崎駅からは、京急大師線で3駅のところにあります。
朝の大師線は、行き先が逆方向だったこともあり、人もまばらでゆったりしています。

川崎大師駅は、神社を思わせるような赤い柱で彩られています。
そして駅の前から、川崎大師まで参道が続きます。
参道商店街の左右には、昔ながらのお店が並んでいます。
餅屋や煎餅屋が、軒を並べています。
やがて右手に続く塀の向こうに、大きな建物が見えてきます。
しかし正面門はまだ先、はやる心を抑えて先に進みます。
川崎大師入口の交差点で右折すると、そこには仲見世の入り口です。
仲見世筋は、今歩いてきた道を180度折り返した方向に向いています。
両側に土産物屋や薬屋、そして煎餅や漬物のお店が並んでします。
その先の四天王像が奉安されている大山門を潜り抜けます。
ここから先は、大師境内です。
正面の大きな建物が大本堂で、御本尊厄除弘法大師を中心に、不動明王・愛染明王などの諸仏が奉安されています。
崇徳天皇の時代、武士である平間兼乗が無実の罪により生国尾張を追われ、諸国を流浪したあげく川崎の地に住みつき、貧しい暮らしをしていました。
夢まくらに立った高僧の教えに従い、兼乗が海から木像が引き揚げらると、香花を捧げ供養を怠りませんでした。
実はこれが大師の尊いお像だったのです。
高野山の尊賢上人がたまたま兼乗のもとに立ち寄られ、尊いお像とこれにまつわる霊験奇瑞に感泣し、兼乗とともに一寺を設けたのが川崎大師の始まりです。

1128年のことでした。
訪れた時は「風鈴市」の最中で、お堂の軒先には風鈴が並べられています。
風鈴を並べたテントに入ろうとすると、準備中ということで止められてしまいました。ちょっと時間が早かったみたいです。
外は風鈴の市の準備に忙しく、屋台も店を開こうとする人の行き来が激しくなってきました。
境内には、そのほかにも聖徳太子堂や八角形の形をした八角五重塔もあり、正月となれば関東で有数の参拝客の賑わいとなるのです。
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