にっぽんの旅 北陸 富山 砺波

[旅の日記]

チューリップの町 砺波 

 本日は用事があって、砺波に来ています。
砺波?と思われる方もいることでしょうが、チュリップいっぱいの富山のイメージを作ったのが、ここ砺波なのです。
早速「砺波チューリップ公園」を目指して、歩いてみます。

 JR城端線で、高岡から30分足らずのところにある砺波は、高岡と城端のちょうど中間点です。
高岡、新高岡を除くと、沿線最大の乗降客を誇る駅なのです。
数十人に満たない駅がある中で、砺波には立派な商店街があるのです。
そして高岡ではがいっぱいでホテルの予約が取れない今回も、砺波でなら泊まるホテルが見つかりこちらに来たのです。
もっとも普通の人なら高岡で予約が取れないなら富山に行くのでしょうが、行ったことのない地に少しでも足を運びたいという信念で今回は砺波の訪問となりました。

 砺波駅を降りると、街灯自体がチューリップの形をしています。
実は砺波市章もチューリップを模っているのです。
「砺波チューリップ公園」は駅から1kmほど離れたところにあります。
時折畑の見える住宅の並ぶ道を、歩いて行きます。

 大きな道路と交差したその先が、「砺波チューリップ公園」です。
入口を入ってすぐのところには「砺波郷土資料館」があります。
1909年に「中越銀行」として建てられた建物を保存し、「砺波郷土資料館」として使われています。
資料館では砺波の歴史やこの地方に伝わる民族の展示がされています。

 公園を先に進んでみましょう。
チューリップの柱が高く建ったところがあります。
ここが「砺波チューリップ公園」の中心で、春にはこの柱を中心に一面ののチューリップのじゅうたんを見ることができます。
今の時期はというと、カンナが咲き誇っています。
赤と黄色のカンナがいっぱいで、その中を散歩する人の姿があります。

 公園にはもう一つ、古い建物が保存されています。
「中嶋家住宅」で、代々江波村の肝煎(きもいり)を勤めていた中嶋家の住まいを移築し残しています。
正面の主屋のうしろにツノ屋をもつ、寄棟茅葺きの建物です。
18世紀中ごろの建築と推定されるこの地方の典型的な農家で、周囲に杉や竹のカイニョ(屋敷林)が植えられています。

 その他にも砺波には、農家の大型家屋をを整備した生涯学習施設「かいにょ苑」や、伝統的家屋「アズマダチ」を後世に残し伝えるための「となみ散居村ミュージアム」などやあり、知られていない砺波ですが秘めたる魅力をもつところです。
そして今晩は、砺波の商店街にあるラーメン屋へ。
連日続いた酒のため今日は肝臓を休めようと入った店ですが、餃子をはじめどれもが美味しくビールを頼まずにはいられません。
飲み終わった後に頼んだチャーハンは、薄味ながら旨みのある上品な一品だったのです。

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