にっぽんの旅 北陸 福井 勝山

[旅の日記]

恐竜の勝山 

 福井駅前は、恐竜がロータリーを飾っています。
そんなJR福井駅とは違い、えちぜん鉄道の福井駅には紳士の恐竜がいます。
初めて見たときは、ホームのベンチに違和感なく座る人影が実は恐竜だったことに驚いたのでした。
えちぜん鉄道に揺られて、九頭竜川に沿って走ります。
終点の勝山から先は、シャトルバスが行き来しています。

 「福井県立恐竜博物館」は、「かつやま恐竜の森」の中にあります。
丸い形をした巨大な恐竜の卵の中が、博物館です。
ここ勝山は、恐竜の化石が数多く見つかっているところです。
フクイサウルス、フクイラプトルなど、この地で発見された新種の恐竜には「フクイ」の名の付いたものもあります。

 館内に入ると、長いエレベータで一番下の階まで一直線に降りて行きます。
そこには実物大の恐竜の模型が、並んでいます。
そのなかでひと際目立っているのが「ビエタヒエヴェルソル」で、生きているように首を上下左右に振ります。
睨まれると、思わず身が凍り付いてしまいます。
そしてその周りには、骨を組んで作られた恐竜の骨格がずらりと並んでいます。
この中には本当の化石で組まれているものも、いるようです。

   

 1階ずつ上がりながら、恐竜の展示を見ていきます。
海から陸に出てきた恐竜の進化が、展示されています。
鳥が恐竜の遺伝子に最も近く、恐竜の進化系であることも、ここで知り得た知識です。
大人でも結構はまってしまう、「福井県立恐竜博物館」でした。

 さて今日の宿は、福井駅を越えて港に向かいます。
福井駅から東尋坊のある三国の手前に位置する「芦原温泉」が、今晩の宿です。
まずは温泉につかり、1日の疲れを癒します。
そして夕食は、福井の食べものといえばカニです。
まだ冬になってもいないこの時期にカニとは出会えないものとばかり思っていただけに、食卓にカニが並んでいるのを見たときには驚きでした。
口の中に入ったズワイガニは、甘みがいっぱいです。
この地方ですから、「越前がに」というべきなのでしょう。
魚の刺身とともに、甘エビや焼き鯖寿司など日本海の海の幸を心行くまで味わったのでした。

   

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