にっぽんの旅 北海道 北海道全域 積丹

[旅の日記]

積丹半島珍道中 

 今回の北海道は、小樽から積丹半島を巡る旅です。
4月末という少し雪の残る季節でしたが、真冬の「シバレル」の状態でとはうってかわってもう春間近といったところです。
そして小樽といえば、カラオケの画面やテレビの○○サスペンスによく出てくるあの運河の街です。

 小樽の街はさすが観光名所だけあって、暇を持て余すことがないくらい見て回るところが豊富です。
まず小樽駅を降りて最初に出会うのは、石造りの建物である旧日本銀行とウォール街の風景です。
まるでちいさなイタリアのような感覚にさせられました。
川沿いに古い倉庫が建ち並ぶ小樽運河は、テレビで見たことのある風景でした。
グラススタジオ・イン・オタルでは、今や小樽の文芸となった様々なガラス工房の展示がされていました。
でもその横では即売もしており、しっかり商売も忘れずにしていました。
小樽の散策の東の端のオルゴール館は、これはお勧めの場所です。
大小様々なオルゴールが所狭しと並べられています。
このオジサンでも心和むのですから、若い女の子ならばきっと喜ぶことでしょう。
ただちょっと足を延ばして行った鉄道記念館は、冬季休館ということで被せられたシートの上には雪が残っていました。
 それともうひとつ、駅前を少し離れたところに見つけたお寿司屋さんでの話です。
ウニに目のない私が注文したのはウニ丼。

ちょっとたしか1500円か2500円して少し高かったものの、ここの味は絶品でした。
ブラッと立ち寄ったので、今度行ったときにその店にたどり着けるかは疑問ですが、皆さん探してみてください。

 そしてその翌日、無謀な積丹半島行きの日がやってきました。
何が無謀なのかその日の朝は、まだ気がついていませんでした。
小樽から積丹半島へ行くためには、バスを乗り継いで行かなければならないのです。
小樽を出て奇岩が海から浮かぶ海岸線2時間近く走ったバスは、積丹半島の半ばの黄金岬で終点。
私はそこで乗り換えとなりました。
ところがその先のバスが来ない。

北海道なのだから気長に待たなければ、郷に入り手は郷に従えの精神でひたすら待ちました。
名前から察するところ日の入りの眺めがすばらしいのでしょうが、私が訪れたのは昼間。
釣り船が待機しているその小さな岬は、2時間のバス待ちには少々退屈なものでもありました。
でも小石の積もった海岸にたたずんでいると、俗世間の忙しさを忘れさせてくれるのどかなひとときでした。

 やっとバスが来、目指すは積丹半島の最北端の神威岬。
ところが運転手さんに話を聞くと、このバスが神威岬への今日の最終便だと・・・
朝から出てきたのに目的地に行くバスが最終便だとは。
でも折り返し同じバスが戻ると言うことなので、帰りの便だけは確保できたみたいです。
さて終点に着くとたった20分の停車で折り返すとのこと。
「今から神威岬へは無理だよ」という言葉も聞かずに、とにかく積丹半島の先の海に浮かぶ奇岩を見たいという一心で、バスを降りて走りに走ったのでした。

なにしろ片道10分の猶予しかないのですから。
ところがその半島の先の高台は雪で覆われ、どう考えても走行不可能。
靴で行くことのできるギリギリのところまでは進みましたが、結局は雪に阻まれたのと時間切れとで諦めざるえない結末となったのでした。
あとはまたバスまで走る走る。
その代わりといってはなんですが、帰りには黄金岬ですばらしい夕日を見ることができました。

 今回の旅行では重要な教訓を得ることができました。  
交通の便が悪いところでは、少々金がかかってもレンタカーを借りるべき
結局は多くを廻れて旅行日数が少なく済み経済的なのだ!

 
旅の写真館(1) (2)