にっぽんの旅 北海道 北海道全域 釧路

[旅の日記]

冬の釧路湿原 

 冬の北海道は雪以外何もないとお思いでしょうが、実はそれが穴場なのです。
JRで釧路駅に着くとまず、まずは観光バスのりばを探します。
駅前左手に見えるはずです。
早速乗車券を購入し、バスに乗り込みます。
 普段は多くの人が利用する観光バスも、冬の間は利用客ナシ。
20〜30歳代のグループが乗ってくるぐらいです。
それに北海道は、車がなければ何処にも行けません。
何しろ1日の移動距離が、本州とは桁外れに多いのですから、200kmぐらい走るのも普通の距離です。
レンタカーを借りて走り回るのも自由が利いて良いのですが、普段走り慣れていない雪道は気がひけます。
暖房のきいたバスの車内は、最高ですよ。

 まず絶対のお薦めが、「摩周湖」です。
「霧の摩周湖」で有名なところですが、夏など霧でまともに見えないのですが、冬なら大丈夫。
寒ければ寒いほど、きれいに見えます。
深さ211mで世界一級の透明度を誇るカルデラ湖で、四方は平均斜度45度の崖に囲まれている人を寄せ付けない神秘の湖です。
そして周りが凍える程寒くとも、摩周湖の水だけはなかなか凍らないのです。
真っ青の湖水は、言葉ではとても言い表せない美しさを秘めたところです。

 次のお薦めは、「屈斜路湖」です。
「摩周湖」の西側10km余りの場所に位置します。
周囲57km、面積79.3km2の日本で6番目の広さを誇る湖で、カルデラ湖では日本最大のものです。
そして中央にに浮かぶ「中島」も、淡水湖内の島では日本最大です。
「屈斜路湖」の凍りついた湖面には雪が積もり、まるで白い大草原のようです。
ただ屈斜路湖でも硫黄山に近い一角だけは、温泉の影響で氷が融け、そこに無数の白鳥が羽を休めています。
その白鳥がめいめいで泣き叫ぶ「屈斜路湖」は、そばでしゃべる声が聞き取れないほどの騒がしさです。
もちろん、人が近付いても逃げようともしません。
近くの「硫黄山」からは、温泉の白い湯気が立ちあがっています。
梺の売店まで行き、冬のさなかに北海道産アイスクリームを食べるのも旨いものです。

 さらに南西に11kmのところには、もうひとつ忘れてはならない「阿寒湖」があります。
北海道で5番目に大きい淡水湖で、丸い「マリモ」でも有名なところです。
ではここで、ワカサギ釣りをしてみましょう。
氷の張った湖面にはテントが張られ、その中で釣りができます。
テントの中の湖面には小さな穴が開けられ、そこに短い竿の先から延びる釣り糸を垂らします。
ピクピク糸を引くワカサギは、思った以上にかかってきます。
おかげで釣上げたワカサギを揚げていただくワカサギのてんぷらも、食べ応えのある量となりました。
お腹が膨れると、今度はスノーモービルで雪原を駆け巡ります。
寒さも忘れ、実に爽快です。
そんな楽しみいっぱいの「阿寒湖」だったのです。

 帰りに丹頂の森に行き、珍しい鶴を見てくれば最高。
近くまでは行けませんが、丹頂鶴が飛来してくる情景を見ることができます。
たまにキタキツネが姿を現します。

 夜は、釧路の漁獲類で一杯!
もう帰りたくなくなってしまいました。

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